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実績紹介

職場を協働的にするワークショップ

今回ご紹介するのは、「自己理解からチームの協働につなげ、成果を最大化する」というテーマで取り組んだ事例です。ご依頼は、破竹の勢いで成長を遂げられている米系 IT企業。お悩みは一言でいうと成長痛。会社の急成長に伴い、製品ラインナップや組織の守備範囲が拡大し、チームの協力体制も新たな段階が求められている。比喩的に言うと、今までの服が小さくなり、早く着替える必要があるが、上司は海外で時差や言葉の壁もあり、コロナで出張できない事情も相まって、問題が見えにくく手が打てない…というご相談でした。

どこから手をつけるのか?

依頼主の在アメリカの事業部長様は、「まずはお互いの強みや多様性を理解するワークショップをやってみたい」とのことでした。海外では、多様な人が一つのチームで働くことが当たり前なので、短期間での関係づくりの方法はいろいろあるのですが、お互いを知り、新たなグループダイナミクスをつくりだしたうえで、組織の次の段階に進んでいこうと考えられていたのでした。

私も、勤務先やクライアント様の会社で、こうしたワークショップを多く行いました。DiSCやStrengths Finder, TKI などのツールを使って、自分の思考や行動の癖を理解し、そこから職場のメンバーの特徴を理解すると、知り合ったばかりでも、たいてい親密な関係になれます。それは、オープンに自己開示したり、相手を受容する度合いにもよるのですが…。そして、違うスタイルの人とどう関われば円滑な関係と求める成果を手に入れられるのか、ワークを通して模索し、実際の行動につなげるという流れで進めるのが一般的です。今回は関係者全員とインタビューをしたうえで、丁寧にカスタマイズを加え、目的に到達できるようにデザインしていきました。

実際どうやるのか?

まず、最も重要なのは、自己理解です。自分は物事をこのように受け取る傾向がある、こんな行動をしがちだ、人からはよくこのように見られる、という事がわかると、自分を客観的に広い視野で理解することができるようになります。女性活躍推進の活動で、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)の問題をよく耳にしますが、このワークをすると、まさに人は自分のフィルター(思考の癖)を通して物事を見て、反応しているのだなぁと実感します。そして、自分の好きなところも嫌なところも、こういうメカニズムだっだんだ!とわかることで、「あ、また悪い癖が出てる」と刺激に対する自分の反応にも気づきやすくなります。

次に、他者理解。相手の思考や行動の癖を知ることで「そうか、あの人は私が嫌いなのではなく、〇〇スタイルの特性でそういう言い方をするのか」と納得できて気が楽になります。この効果は非常に大きく「心理的負担が軽減された」「職場の人や家族、友人などとの関係に絶大なプラス効果がある」との声を毎回多くいただきます。

そして、「自己と他者の理解」からどう成果につなげていくのか。今回、皆さんから出てきたのは、受容と対話でした。つまり、「メンバーの特徴や有効なアプローチがわかったので、それを職場で使っていきたい」「自分の強みをいかせる仕事について、メンバーからもらった意見にとても納得した」「仕事のしかたについての対話が大変有意義だったので、今後もチームで話していきたい」といった声が聞かれました。

加速度的変化が始まった

最後に、こうした理解を基に、「急成長する組織で、私たちはどんな風に変わりたいのか?」「どうしたらスピーディに成長し、これからの組織で貢献できるのか?」を考えていきました。すると、

・どんな変化もポジティブに受け止めて柔軟に対応できる人、

・未来志向でいろんなことを学びつつアウトプットできる人、

・状況を広くとらえて周囲に思いやりを示せる人、になりたいという皆の想いが出てきました。

そして、ネガティブで頑固、人の話もきかず、勉強もせずに文句を言う人にはなりたくない!ということも。意見がどんどん出て、楽しそうに話し合う様子を見て、個性といいエネルギーが現れているなぁ、この状態なら新たなチャレンジにも立ち向かえそうだなぁ、と感じました。

その後、どうなったか?

参加者全員が、ワークショップに参加して「意識が変わった」と回答。当日発表したアクションプランのように「メンバーがお互いの強みや特性を理解して協働し合うようになりました」との後日談も寄せられました。

また、依頼者の事業部長様は、早速メンバーの強みを活かせるよう役割分担を変え、彼らのさらなる成長を期して個別コーチングを導入するなど、ひと月で大きな変革を進められ、新たな成長フェーズを進まれています。想いと機会があれば短期間でもこんなに変わる!という事を今回も深く実感しました。

◆お問い合わせ

ワークショップをチームの協働を加速するきっかけにしたい、さらに進んで、チームに継続的な変化を起こしていきたい、とお考えでしたら、ぜひこちらからお問い合わせください。

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