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実績紹介

挑戦し、支え合う職場をつくるワークショップ②

NTT データ フロンティア様からの、このワークショップのご依頼は、昨年度に続き2回目で、今年は課長代理の40名の方々を対象に行いました。自分を深く理解することと、自分たちが置かれた環境をよく理解することで、挑戦する課題が明確になったり、苦手だと思っていた人との効果的な接し方がわかったり…、今回も大変ポジティブな事後評価をいただきました。

専門系の研修であればゴールが知識習得ということで明確ですが、人事系の研修はゴールがふわっとしていると感じる方も多いと思います。しかし、このVUCAの時代、変化が激しく、正解がない、物事が複雑に絡み合っている時代にも成長を続けている企業に共通するのは、①高い目標を掲げて挑戦することと、②各人が自分の強みを使って貢献する、ということです。これはまさに「桃太郎」のお話の要素ですね!

しかし、この2つが明確でないことが多いのです。例えば、あなたの強みは何ですか? どのように使って職場に貢献していますか? チーム共通の課題は何ですか? その中であなたは何を期待されていますか? いかがでしょう、すぐに答えられるでしょうか?

このワークショップでは、どのようにしてこれらを明確にしていくか、また、どのようにして参加者の皆さんが納得されているか、をご紹介します。

自分の強みを知る

その時点での自分の自覚する強みや改善点を書いてみること。それと共に、アセスメントツールを利用したり周囲の人の声を聞いたりすることは、客観的に自分を知る上でとても参考になります。自分では、自分の言動が当たり前すぎて自覚できていないことも多いですし、謙遜な人は自分の強みを過小評価して活用できていないことも多いからです。

DiSCやストレングスファインダーは一般的なアセスメントツールですが、短時間で自分の特性を知り、他者との接し方のヒントまでを考える際には、DiSCを使うことが多いです。 D(主導)、i(感化)、S(安定)、C(慎重)の4つのスタイルのみですが、思考と行動の原理や特徴を理解することができます。どれか一つだけということはなく、誰でも少しずつこの4つの要素が交じり合っているのですが、基本として各スタイルの人が大事にしている価値観ややる気の素を理解すると、自分を理解しやすくなりますし、他者との関わりのストレスを減らすことができます。

心理的安全性が職場で重要な要素の一つとして注目されていますが、対人ストレスを軽減することは、人間関係を円滑にし、仕事の効率を上げるうえでとても重要ですし、参加した方からはこんな声をいただいています。

  • これまで苦手意識が強かった人も、そういった考え方の人なんだと理解することが出来たので、今後のコミュニケーションに活かしていけると感じた
  • 苦手なタイプの人とのコミュニケーションのコツを知れた
  • 各特性を持つ方の対策を聞くことが出来て、自身の課題解決の助けになると感じました
  • 相手に応じたコミュニケーション方法を模索できる選択の目安ができました

このように、普段の生活に活かせる、こうやっていこう、という希望が持てることが重要ですね。

  • 他のスタイルを意識して、メンバーやお客様と、より効果的なコミュニケーションがとれるようにしたいです
  • 普段の業務、交渉ごとの姿勢を考える際の指針の1つとして活用します
  • 周りとの関係性やどうやって関係性をよくするのかがわかった。すぐに行動にうつせる具体的な手法であった。この学びは、人と協調・協働するうえ非常に大きいと思う

チームにとっての課題、「意義のある挑戦」とは?

では、自分の強みがわかったところで、どんな場面でそれを発揮したらチームに貢献できるのか、周囲のメンバーに喜んでもらえるのか、というのが次に考えることです。環境をよく見て未来を考えることで、今まではっきりと見えていなかった問題が姿を現します。今回も、グループディスカッションをした時に、あるグループでこんな未来が見えてきました。

技術の進歩のスピードが速く、お客様から求められるものが高度化し、納期も早まっている。一方、残業時間の規制があり、リモートワークが一般的で個人で仕事をすることが多い。そして、仕事の効率が非常に重視される。そんな中、特に経験の浅いメンバーへのノウハウの継承やメンタル支援なども含めた教育がなかなか行き届かない…。 このまま行ったら彼らがリーダーになった時、ちゃんとプロジェクトを回していけるのか?

これは一例ですが、率直に話し合い、未来を可視化していくと、今の問題がクリアに見えてきますし、やらなければマズイ…という危機感も生まれます。

  • 参加者としっかりと話しをすることができたことで、新たな考えを知り、また、自身の考えの精査や整理にもなった
  • 同じ立場、悩みを抱える人と意見交換ができ、課長代理という横のコミュニケーションを多くとれた。
  • 職場が違う方々と同じ目的意識を持って参加できた有意義な時間でした
  • 社会の変化に合わせて成長することの必要性を実感した

自分の貢献、周囲の期待を知る

そして、次に行うのは、どうしたらこの共通の課題を解決するために貢献できるのか? 私の役割や私に期待されていることは何か?を知ることです。戦時か平時か、情報収集や戦略検討の時間はどのくらいあるのか、などによって求められる行動は変わってきます。また、自分に何を期待されているのかをきちんと理解していなければ、良かれと思って行動しても、「貢献」とは受け取ってもらえないでしょう。

自分は周囲からどう見られているのか(強み、改善点)や何が期待されているのかを知るには、シンプルですが、聞いてみることが一番です。しかし、なかなか面と向かって聞く機会はないですよね。よくある360度多面評価のような、客観的だけど傷つく…という形ではなく、あったかいけど改善点もわかって頑張ろうと思える職場のメッセージを、お一人ずつに届けました。受け取っての反応はこちらです。

  • 自分がどう見えていますか?などと直接聞くことはまずないので、他人からのメッセージがもらえたのは様々な気づきがあってよかった
  • 自分の課題が明確になった
  • 自身の性格上の強みを仕事の場面で活用できるように考えていきたい
  • 求められている役割を認識した

そして、自分の強み、共通のチャレンジ、周囲の期待を理解したうえでこれからどう行動していくのか、最後に宣言頂きました。半日ではありましたが、楽しく自他の理解を深め、行動目標が明確に定まり、非常にご満足いただくことができました。

挑戦し、価値を生み出す職場、各人がやりがいと成長する職場に必要なのは、多様な意見を尊重し、対話を円滑に進めることです。そのためには適切なワークショップのファシリテーションが鍵なのですが、事務局の方のご支援と、細心の配慮を好感いただきました。手前みそですが(笑)最後にファシリテーションに対するコメントをご紹介させていただきます。

  • 研修をとおしての説明、回答・解説がとても分かりやすく、また、話しのリズムや言い回しにより聞き手を引き込み、研修に取り組む意欲を向上させていただいた。
  • 話す内容が分かりやすく、ほかの人の発言に対して共感する接し方をされているので、こちらも共感を得やすかったです。
  • フィードバックのコメントが的確で、受講者の発言をその場で分析して分かりやすく解説してくれた。
  • (このワークショップは)当部門だけでなく、課長代理以上は必須とするべき

このようなワークショップにご興味のある方は、こちらまでお問い合わせください。

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