次世代リーダー育成プログラム (上司向け研修)
若手がどんどん意見を言い、新たな事業の種を生み出し、それがやがて会社の屋台骨の事業になるような、そんな元気な会社を創っていきたいと思われている経営陣の方は多いでしょう。しかし、現実はなかなか・・・若手が今一つ元気がなく待ちの姿勢、まだ経営視点を持つところまでは行けていない、など様々な課題をお持ちなのではないでしょうか?
今回ご支援させていただいていクライアント企業様では、育成の意識が高く、すでに 1 on 1を導入され、日々取り組んでいらっしゃいますが、「部下育成は、上司の意識・スキル・行動が鍵。重要なことは何度でも繰り返し、きちんと行動できるようにしたい。」との経営陣の想いから、「次世代リーダー育成プログラム」に先立って「上司向け研修」からスタートされました。
次世代リーダー育成プログラムは、①研修・プロジェクト、②経営陣との対話、③フィードバックやメンタリング、④社内外の人脈形成、⑤実務経験、からなっており、特に実務経験、フィードバック、社内外の人脈形成などでは、上司の支援が非常に重要な役割を果たします。
今回、上司向けに行ったのは、1 on 1や実務経験を積んでもらう上で役立つ、「社員が自律的に行動するメカニズム」を理解し、どんどん行動してもらえるようにするための研修です。
人がどんどん動ける時と動けない時には、やる気、自信、仕事の理解、知識・スキルの点で違いがあります。やる気が起きないときは、「なぜ私がやらないといけないの?」「この仕事はやる意味があるの?」など疑問が湧きますよね。
反対に、やりたい!と思うときは「これは会社にとって重要な仕事。上司からも〇〇さんだからぜひお願いしたい、と期待をかけてもらっている」、「この仕事は初めてだけど、今後のキャリアに役立ちそう」など、ワクワクする思いがあります。
自分がどんな時やる気になったか、どんな声がけをしてもらったか、など丁寧に振り返っていくと、そうか、こんな風に言うと効果的なんだ! ということが見えてきます。
次に、一人でどんどん行動し、成果をだしてもらうためには、スキルの向上が欠かせません。そのためのカギは部下との「振り返り」です。成功したら、その要因は何だったか、どうすれば次回も成功できるか? 失敗したら、なぜ失敗したのか、次はどうすればうまくいくか? を対話しながら、部下に気づいてもらう事です。
傾聴と上手な質問で「振り返り」を促進できるようになれば、1 on 1の育成効果は絶大です。部下が一人でできることが格段に増え、しかも、モチベーション高く取り組んでくれたら、職場は本当にエキサイティングな場になりますし、業績アップも間違いなしですよね。
今回の研修は1時間半で、ワークショップの満足度 4.2、講師の満足度 4.5 (いずれも5点満点) でした。また、参加された統括部長の皆様からは、このような気づきと活用の声をいただきました。
意識の変化や気づき
- 動けないメカニズムを聞けば納得できるが、自分で明文化しようとすると戸惑ったことから、雰囲気でしか理解していなかったと気づけた。
- 成功事例も失敗事例も振り返りが大事。
- 信頼関係の構築にもっと注力しようと思う。
- 改めて自律型社員の育成が重要と認識しました。
- やる気を引き出す効果的な支援が自分自身できていたか、反省しました。
- 部下に対して、仕事全体の意味を理解させる事の大事さを再認識できました。
今後どのように活用していきたいか
- 相手のやる気を引き出すメカニズムを部課長へ展開し、1on1へも活用しようと思います。(1 on 1への応用をしたいとの同様意見多数)
- 一方的な期待の押し付けではなく、1on1などによる話し合いを行い、本人に寄り添った育成をしていきたい。
- 振り返りの機会を増やしていきたい。
- 部下のやる気と自信に繋がる支援を実践していきたい。
このように上司の育成マインドが高まったところで、次回はいよいよ、次世代リーダー育成プログラムについてお話したいと思います。